おすすめしたい一冊の本
「ぼく モグラ キツネ 馬 」
チャーリー・マッケンジー著 川村元気訳
子どもにも大人にも読んでもらいたい不思議な包容力を感じる本。
テーマは「友情」。
ひとりぼっちの「ぼく」が哲学家の「馬」と、寡黙な「もぐら」と叡知にとむ「馬」と旅しながら、自分の居場所を探す。心に響く言葉がたくさん出てくる。特に印象に残ったのは、“いままで、あなたがいったゆうかんなことばは?”ぼくがたずねると馬はこたえた。“たすけて” “キツネはぜんぜんしゃべらないね”ぼくがささやくと馬が言った。“そうだな。でもいっしょにいることがすてきじゃないか”
問いかけのこたえが、予想をはるかに超える。是非、手にとって読んでみてほしい一冊。
一般社団法人 言語聴覚士協会
島根県言語聴覚士会 理事 原 順子