コラム

2021/09/02

【トピック】リハビリにまつわる話(1)

言語聴覚士は「リハビリテーション専門職」のひとつ

医療・福祉・教育など関連職種の人たちとチームを組んで働いています。

この「リハビリテーション」という用語、今では多くの人が知っている言葉ですね。

語源は、ラテン語の 「habilis」(適した) から出た 「habilitare」 に「ri」(ふたたび) がついて 出来上がったことば「ふたたび、能力を持たせる」  そんな意味があるといわれます。

 

日本のリハビリテーション医学の発展に尽力した 砂原茂一医師は

『人間であることの権利、尊厳が何かの理由で否定され、人間社会からはじき出されたものが復権するのがリハビリテーション』 (「リハビリテーション」砂原茂一著)

と、述べています。

病気やケガで、今まで当たり前に出来ていたことが困難になったとき

機能回復だけでなく、患者さんやご家族が望まれる「新しい生活」を創るために

共に努力する。

言語聴覚士は、とてもクリエイティブな仕事だといえます。

 

山陰言語聴覚士協会  理事 野津裕子