コラム

2021/08/10

【トピック】おすすめしたい一冊(1)

おすすめしたい一冊の本

「ぼく モグラ キツネ 馬 」

チャーリー・マッケンジー著 川村元気訳

子どもにも大人にも読んでもらいたい不思議な包容力を感じる本。

テーマは「友情」。

ひとりぼっちの「ぼく」が哲学家の「馬」と、寡黙な「もぐら」と叡知にとむ「馬」と旅しながら、自分の居場所を探す。心に響く言葉がたくさん出てくる。特に印象に残ったのは、“いままで、あなたがいったゆうかんなことばは?”ぼくがたずねると馬はこたえた。“たすけて” “キツネはぜんぜんしゃべらないね”ぼくがささやくと馬が言った。“そうだな。でもいっしょにいることがすてきじゃないか”

問いかけのこたえが、予想をはるかに超える。是非、手にとって読んでみてほしい一冊。

 

一般社団法人 言語聴覚士協会

島根県言語聴覚士会 理事 原 順子