言語聴覚士は「リハビリテーション専門職」のひとつ
医療・福祉・教育など関連職種の人たちとチームを組んで働いています。
この「リハビリテーション」という用語、今では多くの人が知っている言葉ですね。
語源は、ラテン語の 「habilis」(適した) から出た 「habilitare」 に「ri」(ふたたび) がついて 出来上がったことば「ふたたび、能力を持たせる」 そんな意味があるといわれます。
日本のリハビリテーション医学の発展に尽力した 砂原茂一医師は
『人間であることの権利、尊厳が何かの理由で否定され、人間社会からはじき出されたものが復権するのがリハビリテーション』 (「リハビリテーション」砂原茂一著)
と、述べています。
病気やケガで、今まで当たり前に出来ていたことが困難になったとき
機能回復だけでなく、患者さんやご家族が望まれる「新しい生活」を創るために
共に努力する。
言語聴覚士は、とてもクリエイティブな仕事だといえます。
山陰言語聴覚士協会 理事 野津裕子